防災グッズに石油ストーブが適している3つの理由とデメリット

防災グッズに石油ストーブが適している3つの理由とデメリット

東日本大震災で自分の地域だけ停電となった時、家の暖房器具と言えば石油ファンヒーター、電気ストーブ、電気ファンヒーターと停電では使えない暖房機ばかりだったので、仕方なく停電の間はずっと車の中でエンジンを掛けたまま、エアコンの暖房で4時間を過ごしました。

その痛い経験を踏まえて、震災後、石油ストーブをすぐに購入しました。

石油ストーブを使い始めてわかったこと、それは、防災グッズとしても、普段の利用にしても、想定以上に便利だったことです。では、実際、どんな便利さがあったのか、そして、震災時に石油ストーブを利用する時ならではのデメリットを解説します。

石油ストーブの基礎知識

石油ストーブを使った事が無い方に向けて、まずは石油ストーブとはどういうものなのか解説します。

灯油があれば稼働する暖房器具

防災グッズに石油ストーブが適している3つの理由とデメリット

灯油だけで稼働するので、電気は不要です。着火は、乾電池を石油ストーブにセットすることで可能となる着火装置、もしくはチャッカマンの炎で出来ます。

写真の石油ストーブは「反射式」と言って、前面と上部に熱を発するので、狭い家で壁近くにしか設置できない家庭なら、この「反射式」がおすすめです。

この他にも、石油ストーブには「対流式」があります。「対流式」は周囲全体に熱を発するので、広い部屋の中心部に置くのが適したタイプです。

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電気の暖房器具よりも温かい

石油(灯油)を使う暖房器具は、電気を使う暖房器具よりもすぐに温かくなり、さらに「部屋を常夏」にできるくらい暖房能力が高いのです。

石油ストーブを点火する前に、12.5畳あるリビングの中央に石油ストーブ、部屋の端に温度計を置いて温度を計ると、10度弱でした。
石油ストーブを点火する前に、12.5畳あるリビングの中央に石油ストーブ、部屋の端に温度計を置いて温度を計ると、10度弱でした。

20分程度経過すると、石油ストーブ1台で部屋の隅に置いた温度計が20度に達しました。部屋の温度は非常に快適です。
20分程度経過すると、石油ストーブ1台で部屋の隅に置いた温度計が20度に達しました。

温風を送り出すファンが無いため非常に静か

石油ファンヒーターやセラミックファンヒーター、エアコン等は温風を送り出すためにファンが回り、その音が少なくとも耳につきますが、石油ストーブにはファンが無いため、非常に静かです。

この動画を見れば、その静けさがわかります。

部屋の空気が乾燥しづらい

石油ストーブは部屋の空気が乾燥しづらい

暖房器具の中でも、エアコンは部屋を乾燥させやすいと感じますが、石油ストーブを長時間点けていても乾燥を感じることはありません。さらに、写真にある通り、石油ストーブの天板にやかんを載せられるので、蒸気で部屋の湿度を上げることができます。部屋の湿度が高くなるので、より温かく感じます。

地震時には自動消火する

石油ストーブは強い衝撃を受ける、例えば、足で誤って石油ストーブを蹴ってしまった時等には、自動で消火する機能があります。なので、地震の時でも自動消火します。

石油ファンヒーターのように一定時間おきに自動停止する機能は無い

石油ファンヒーターのように一定時間おきに自動停止する機能は無い

写真のような石油ファンヒーターは、一定時間になると「ピーピー」と自動停止する警告音を発し、「延長」ボタンを押さないとそのまま停止する機能があります。これは換気をせずにうっかり寝込んだ人が一酸化炭素中毒にならないような配慮だと思いますが、石油ストーブは電気を使わないため、そのような自動機能は付いていません。

なので、自分で一定時間ごとに換気するよう留意する必要があります。

温度調整はマニュアルになる

石油ファンヒーターだと、温度に合わせて出力を自動調整しますが、石油ストーブは自分で出力調整します。

石油ファンヒーターだと、温度に合わせて出力を自動調整しますが、石油ストーブは自分で出力調整します。






防災グッズに石油ストーブが適している3つの理由

停電でも利用できる

停電時でも利用できる石油ストーブ

石油ファンヒーターは電気が必要ですが、石油ストーブは着火は乾電池かチャッカマンの何れかで行い、稼働中も石油だけしか利用しないため、停電でも問題なく暖房に利用できます。

また、コンセントは利用しないので、外でも利用することができます。地震直後、外でしばらく過ごす必要があったときでも、石油ストーブを外に持ち出して利用することができます。ただ、密閉されたテントの中や車で利用すると、一酸化炭素中毒または家事の原因になりますので、換気できる環境で利用となります。

以前、締め切った四畳半の部屋で石油ストーブを利用したところ、しばらくしてひどい頭痛になったことがあります。くれぐれも換気には気を付けましょう。

ガスや電気の供給が止まっても調理できる

石油ストーブは天板で調理ができる

写真の背景が汚くてすみません(笑)
石油ストーブは天板で調理できるような仕組みとなっています。あまり、油が飛び跳ねる調理はおすすめできませんが、写真の通り、お湯を沸かすやかんと小さめのフライパンなら、石油ストーブの大きさによっては同時に利用できます。

普段の生活でも、寒い季節に使う石油ストーブなので、煮込み料理や鍋の調理には暖房と調理の一石二鳥で、ガス代も節約できます。

ある程度の明るさを確保できる

停電時でも利用できる石油ストーブ

先にも出た写真ですが、部屋が暗い状態なら、写真程度の明るさは確保できます。
停電時、なるべく広い範囲を明るくしたいのですが、ランタンや懐中電灯では明るくできる範囲が狭いので、ストーブの明るさでもあった方や良いと感じました。

これだけの明るさでも、石油ストーブの上で調理する鍋の中身もある程度は見えるし、足元を照らすには丁度よい明るさです。

暖房器具の中でも、ここまで明るさを確保できるのは反射式の石油ストーブだけなので、普段の生活でも万一ブレーカーが落ちたとき、非常灯の役割をしてくれます。



石油ストーブのデメリット

ここでは、石油ストーブを震災時に利用したときに想定されるデメリットを解説します。

石油ストーブは安全性に不安がある

前述の通り、石油ストーブには地震の衝撃を受けた時に自動消火する機能がありますので、自分で消火する必要は無いですが、石油ファンヒーターとは異なり、本体の露出した部分が熱せられているため、地震の揺れで洗濯物等の可燃物が石油ストーブの上に落ちた場合、火災となる心配もあります。

この危険性を回避するなら、石油ストーブの周りから可燃物が落ちないようにする、さらに石油ストーブをストーブガードの中に置くことで、可能な限り、物と接しないよう設置します。

ちなみに石油ファンヒーターなら吹き出し口が熱くなっていますが、熱い範囲が広くなく、さらに本体の横なので、僕のイメージでは火災になる心配が少ないのです。

灯油の入手が困難になる可能性がある

石油ストーブも灯油が切れたら役に立たなくなりますが、北海道での大地震の時、ガソリンスタンドでガソリンを入れるにも大行列が発生していました。おそらくガソリンではなく灯油を買おうにも順番抜かしは難しいのかも知れません。

この事態を回避するには、普段から灯油缶3つに灯油をストックしておき、2つ消費する度に灯油を補給すれば、万一の時でも1つは必ず満タンの状態であるので、灯油缶18リットルが1つあれば、少なくとも石油ストーブを2回満タンにできます。
2回満タンにできるなら、節約しながら2、3日は石油ストーブを利用できます。

賢く使うには、満タンにしたやかんを石油ストーブで沸かして、沸騰するたびに湯たんぽへ入れることで、石油ストーブが無くとも暖が取れるようになります。湯たんぽを布団の中に入れて足を入れれば、石油ストーブを止めてもこたつのように温かく過ごすことができます。

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(まとめ)地震や停電の機会が増えて来たこの時代に石油ストーブの購入を考えましょう

今のところ、石油ストーブを買った後に大地震はありません。東日本大震災を経験して以降、大地震が先々のものとは考えていません。停電によって暖房も調理もできなくなることを考えると、石油ストーブの購入は大きなメリットになると僕は考えます。

ちなみに、僕が以前住んでいた賃貸マンションでは石油関連の機器は利用が禁止されていました。集合住宅では、石油ストーブを禁止するところも多いのではないでしょうか。もし、集合住宅に住んでいて石油ストーブを買いたいのなら、大家さんや管理人さんに確認してみましょう。

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